電気工事施工管理技士の年収はいくら?1級・2級と年代・地域差をデータで解説
「電気工事施工管理技士って、結局いくらもらえるの?」と思って検索したものの、サイトごとに数字がバラバラで「どの数字が本当なのか」と思っている方も多いのではないでしょうか。求人サイトでは平均524万円、別の媒体では700万円超え、SNSでは1,000万円という声まであり、自分が目指せる現実的なラインがどこなのか、ぼんやりしてしまうのも当然です。
本記事では、求人ボックスや厚生労働省の最新データをもとに、平均年収の全体像、年代・地域・企業規模による違い、1級と2級で年収が変わる理由、年収を上げるための具体策、そして令和6年度から大きく変わった受験資格の実態までを順に整理しました。
電気工事施工管理技士の平均年収は524万円

この章では、電気工事施工管理技士の平均年収について、以下の3点に焦点を当て確認していきましょう。
- 求人ボックスの最新データで見る平均年収
- 1級と2級で見るレンジの違い
- 平均年収を見るときの注意点
求人ボックスが2026年3月に更新したデータでは524万円
求人ボックスが2026年3月に更新したデータによれば、電気工事施工管理技士の平均年収は約524万円です。日本人の平均年収がおよそ440万〜460万円であることを考えると、平均水準を上回っていると言えます。月給で換算すると44万円、初任給は23万円程度が相場となっています。ちなみに、求人ボックスの数字は「求人票で提示された金額」を集計したものです。実際の支給額は経験年数や評価で上下するため、まずは目安として捉えるとよいでしょう。
1級と2級では100万円単位の差がつく
1級と2級では、平均年収にもまとまった差があります。建設業法上で配置できる立場が異なるため、同じ会社にいてもアサインされる現場の規模が変わってくるからです。
| 区分 | 平均年収レンジ(目安) | 担える役割例 |
|---|---|---|
| 1級電気工事施工管理技士 | 500万〜700万円台 | 監理技術者・主任技術者・特定建設業の専任技術者 |
| 2級電気工事施工管理技士 | 400万〜500万円台 | 主任技術者・一般建設業の専任技術者 |
数字だけ見ると、1級を取得するだけで年収が100万円以上動く可能性があると言えるでしょう。
平均年収を読むときの3つの注意点
平均値だけを鵜呑みにすると、自分のイメージ像とずれてしまうことがあります。読み解くときには、次の点を意識するのがおすすめです。
- 求人サイトの平均と国の統計では集計対象が異なる(中堅以上か全体か)
- 同じ「電気工事施工管理技士」でも、勤務先が元請か下請けかで単価が変わる
- 都市部と地方では、同じ資格でもベースが20万〜100万円ほど違う
参考:電気工事施工管理技士関連の仕事の年収・時給・給料|求人ボックス
地域・年代・企業規模で年収はこんなに変わる
この章では、自分の状況に合わせて年収レンジを把握できるよう、以下の3つの切り口で違いを見ていきましょう。
- 地域による違い(地方別/関東県別)
- 年代別の年収カーブ
- 企業規模ごとの違いと、それぞれのメリット
地域による違いは地方別+県別の2段で見ると分かりやすい
求人ボックスの同データでは、地方別では関東がもっとも平均年収が高く、もっとも低いのは四国地方となっています。
| 地方 | 平均年収 |
|---|---|
| 関東 | 533万円 |
| 東海 | 485万円 |
| 甲信越・北陸 | 481万円 |
| 関西 | 481万円 |
| 北海道・東北 | 471万円 |
| 中国 | 471万円 |
| 四国 | 467万円 |
| 九州・沖縄 | 456万円 |
また、同じ関東の中でも県によって100万円以上の差が出ます。
| 県名 | 平均年収 |
|---|---|
| 東京都 | 596万円 |
| 神奈川県 | 547万円 |
| 千葉県 | 536万円 |
| 茨城県 | 524万円 |
| 群馬県 | 523万円 |
| 埼玉県 | 518万円 |
| 栃木県 | 489万円 |
千葉県は536万円で、東京都に次いで関東でも上位の水準です。「地方は下がる」というイメージを持ってしまいがちですが、千葉県のように首都圏案件を抱える地域では、十分に首都圏並みの年収が見込める形になっています。
ただし、ここで示される数字は「求人票で提示された金額」の集計値です。実際の支給額は経験年数や評価で上下するため、目安として捉えるとよいでしょう。
参考:電気工事施工管理技士関連の仕事の年収・時給・給料|求人ボックス
年代別の年収カーブ
賃金構造基本統計調査の集計を年代別に並べると、概ね次のような曲線として読み取れる結果となっています。
| 年代 | 年収目安 | 役割イメージ |
|---|---|---|
| 20代 | 約400万〜500万円 | 2級取得・経験積み上げ期 |
| 30代 | 約500万〜650万円 | 1級取得や主任技術者・現場代理人としての配置が増える |
| 40代 | 約650万〜800万円 | 監理技術者として大型案件を任される |
| 50〜54歳 | 約900万円台に到達するケース | 大手・元請所属でのピーク帯 |
ただし、年齢が上がれば自動的に年収が上がるわけではなく、1級資格の取得や監理技術者としての配置経験が伴うほど、上振れの幅が広がりやすいと言えるでしょう。※こちらもあくまで目安のため、実際は企業規模や経験年数によっても異なります。
企業規模で年収はどう変わるか
平均年収は勤務先の従業員規模によっても変わってくる指標です。厚生労働省が公表している賃金構造基本統計調査によれば、次のような違いが読み取れます。
| 従業員規模 | 年収目安 |
|---|---|
| 10〜99人 | 約546万円 |
| 100〜999人 | 約884万円 |
| 1,000人以上 | 約719万円 |
| 10人以上規模 全体平均 | 約755万円 |
中堅クラス(100〜999人)がもっとも高い水準を示すのは、「元請として大型案件を抱えやすい」「資格手当や役職手当の制度が整っている」「現場代理人や監理技術者としての配置機会が多い」といった事情が重なるためと推測できそうです。中小企業(10〜99人)では年収がやや低めになる傾向がありますが、若手でも責任あるポジションを任されやすいといったメリットがあります。早い段階から現場の中核として活躍できるため、「早く役職につきたい」「将来は独立したい」と考えている方にとっては、スキルアップの機会が豊富な点は魅力と言えるでしょう。
1級と2級で年収が変わる「制度的な理由」

「1級のほうが偉そうだから給料が高い」というよりも、建設業法上で任せてもらえる立場が違うことが、年収差の本当の理由です。この章では、次の3点の視点で整理します。
- 主任技術者と監理技術者の役割
- 1級が「監理技術者」になれることの意味
- 2級でも年収を上げられるのか
主任技術者・監理技術者・専任技術者を整理
建設業法では、現場や営業所に配置すべき技術者の区分が次のように定められています。
| 区分 | 配置場所 | 必要な要件(電気工事業の例) |
|---|---|---|
| 主任技術者 | 原則すべての建設工事現場 | 2級電気工事施工管理技士など |
| 監理技術者 | 元請の請負金額が一定額以上の特定建設業の現場 | 1級電気工事施工管理技士など |
| 専任技術者 | 建設業許可を取得する営業所 | 業種・等級に応じた資格・実務経験 |
補足として、監理技術者の専任配置が必要となるのは、公共性のある重要工事で請負金額が建設業法令の基準を超えた場合などです。大規模ビルや工場・発電所などが代表例で、ここに1級保有者が常駐できるかどうかが、会社の受注力にも直結します。
1級は「会社が稼げる売上の幅」を広げる
1級を持っていると、監理技術者として大型案件にアサインしてもらえるため、会社にとっての「単価の高い仕事」を一人で受け止められる存在になります。元請企業が「1級保有者には手当を厚く払ってでも常駐してほしい」と判断するのは、入札参加要件や受注上限が変わる事情があるからです。つまり1級と2級の年収差は、単純な「資格手当の差」だけでなく、会社が稼げる売上の幅と直結していると整理できます。
2級でも年収アップは十分狙える
2級でも、一般建設業の専任技術者・主任技術者として中規模工事を任せてもらえます。求人提示年収では400万円台後半〜500万円台のレンジが目安です。長期的なキャリアでは1級取得で監理技術者まで届く設計が王道ですが、2級のうちに資格手当の手厚い会社へ移るだけでも、手取りは目に見えて変わってきます。
電気工事施工管理技士の年収を上げるには

平均値の話で終わらせず、自分の年収を動かすためにできることを整理します。代表的な方法は次の3つです。
- 1級電気工事施工管理技士を取得する
- 関連する資格を組み合わせて取得する
- 福利厚生の充実した企業へ転職する
1級電気工事施工管理技士の資格を取得する
1級電気工事施工管理技士と2級電気工事施工管理技士で年収には100万円単位の差が出る場合があります。年収を上げたいのであれば、1級電気工事施工管理技士の資格を取ることが、もっとも現実的な方法と言えるでしょう。ちなみに、令和6年度以降は受験資格が大幅に緩和されました。第一次検定は19歳以上であれば学歴や実務経験なしで受験可能です。第二次検定も学歴要件がなくなり、一次検定合格後の実務経験3年で受験できるようになっており、以前よりも資格取得までの道のりが短くなっています。
関連する資格を組み合わせて取得する
電気工事施工管理技士に加えて、電気工事士・電気通信工事施工管理技士・管工事施工管理技士・電気主任技術者などをあわせて取得していると、対応できる現場の幅が広がり、転職市場での評価も上がりやすくなるでしょう。実は、人手不足が深刻な分野では、複数資格保有者の単価が想像以上に上振れしやすい傾向があります。再生可能エネルギー、データセンター、防災・減災インフラ、EV充電設備などはその代表例です。
福利厚生の充実した企業へ転職する
資格を取得すれば、企業によっては資格手当が支給されることもあるため、それだけで年収アップが見込めます。たとえば、千葉県を拠点に揚排水ポンプ設備の設計・施工・維持管理を手がけている朝水技研では、資格の種別に応じて金額を設定し資格手当を支給しています。
このように、給与水準だけでなく、資格手当などの支援制度がある会社は、トータルで見ると年収が大きく違ってくる可能性があります。求人を比較するときは、提示年収だけでなく、こうした「年収に効いてくる福利厚生」の有無もぜひチェックしてみてください。
関連コラム:創業以来離職者ゼロ!朝水技研の「社員の働きやすさを重視した」福利厚生を紹介します!
参考:電気工事施工管理技士関連の仕事の年収・時給・給料|求人ボックス
受験資格と実務経験の短縮は「電気・工業系出身」に有利

この章では、受験資格の緩和と、工業系出身者ならではの実務経験短縮について見ていきます。
- 令和6年度から大きく変わった受験資格
- 工業高校・工業系大学・高専卒は実務経験が短縮される
第一次検定は19歳以上で受験できる
令和6年度の制度改正により、施工管理技術検定の入り口がぐっと広がりました。
- 1級 第一次検定:満19歳以上であれば学歴や実務経験は不要
- 2級 第一次検定:満17歳以上であれば学歴や実務経験は不要
- 第二次検定:実務経験要件あり(区分により年数が異なる)
ちなみに、第一次検定に合格した時点で「施工管理技士補」という称号が得られます。実務を積みながら第二次検定に挑む途中段階としても、ステップを踏みながらキャリアを積み増せる仕組みになりました。
実務経験は学歴で短縮される
建設業許可における専任技術者の要件として、一般建設業では原則10年の実務経験が必要とされています。ただし、指定学科を卒業していると年数が短縮される運用です。
| 区分 | 必要な実務経験年数(一般建設業の専任技術者) |
|---|---|
| 原則(指定学科外) | 10年 |
| 指定学科の高校卒業 | 5年 |
| 指定学科の高専・短大・大学卒業 | 3年 |
工業高校や工業系大学・高専で電気・機械・電気通信などの学科を卒業されている方は、未経験から業界に入っても専任技術者として認められるまでの期間が短くなります。
第二次検定までに準備しておきたい主な書類は、以下のとおりです。
- 実務経験証明書(在籍企業の証明欄が必要)
- 卒業証明書または卒業証書の写し
- 担当した工事内容の整理(工種・期間・役割)
- 受検案内に従った受験申込書類
参考:建設業許可事務ガイドライン|国土交通省/1級 電気工事施工管理技術検定のご案内|建設業振興基金
電気工事施工管理技士のキャリアを伸ばすには

電気工事施工管理技士の平均年収は、求人ボックスの2026年3月更新データで524万円、関東のなかでも千葉県は536万円と上位の水準にあります。1級と2級で100万円単位の差がつくのは、現場で配置できる立場が違うからです。年収を上げるには1級電気工事施工管理技士の取得や関連資格の取得、福利厚生の充実した会社への転職が王道で、令和6年度からは受験資格も大幅に緩和されました。工業系出身であれば、実務経験の短縮ルートも活かせます。
こうした「年収に効いてくる要素」がそろった会社で働きたい方には、千葉県千葉市の朝水技研も選択肢のひとつになります。
朝水技研は、千葉県千葉市を拠点に揚排水ポンプ設備の設計・施工・維持管理を手がけている会社です。土地改良区向けの農業水利施設や、自治体向けの排水機場・雨水排水ポンプ場など、公共工事を中心とした生活インフラ案件を任されており、水害発生時の緊急対応・復旧にも力を入れています。公共工事比率が約9割という安定基盤の上で、施工管理者として大規模インフラ案件を一通り経験できる環境です。
特徴的なのは、機械・電気・電気通信の3業種フル保有を目指して動いている点です。特定建設業の取得後は入札参加要件が広がり、施工管理者として手がけられる案件規模もこれから大きくなりやすい時期にあります。千葉県内でこの3業種を一体で持てる会社は数が限られているため、施工管理職として希少性の高いポジションを目指せる環境とも言えるでしょう。
資格取得支援としては、毎月の資格手当支給の他、資格取得にかかる交通費・講習会・参考書はすべて会社負担。工業高校・工業系大学・高専出身であれば、建設業許可上の実務経験要件の短縮を活かしてキャリアを描けるほか、創業以来 離職者ゼロという少数精鋭の働きやすさも魅力のひとつです。
詳しくは 会社概要 や 社長インタビュー もあわせてご覧ください。受験資格や実務経験の数え方をさらに知りたい方は 電気工事施工管理技士の実務経験とは を是非ご一読ください。